学童保育の先生として、リーダーを務める27歳女性の家計事情をお届けします。
リボ払いがどれだけ地獄かってことを教えてあげるからぜひ最後まで読んで、とのことでした。
- 学童保育で勤務、遊ぶことだけが仕事じゃないってことを伝えたい
- 安易な気持ちでリボ払いを始めたら返済できなくなって親に泣きついた
- 節約を楽しむ方法を私が教えてあげます
プロフィールはこちら

年齢 | 27 |
性別 | 女性 |
居住地 | 茨城県 |
学歴 | 大学卒(心理学科を専攻) |
家族構成 | 子ども1人(シングル) |
世帯の年収 [万円] | 300 |
世帯の手取り月収 [万円] | 23.2 |
貯金(資産運用も含めて) | 50〜100万円 |
生活の満足度(本人の自己評価) | ★★★⭐︎⭐︎ |
ホテル業界から子どもの支援現場へ
現在、27歳で息子を1人育てております。
大学卒業後は23歳で、茨城県水戸市のホテル業界に入社しブライダル関係の部門につきました。そこは業界の中でも割と大きな会社でしたが、コロナ禍がピッタリかぶってしまい、全国のホテル業界は悪化し私自身も会社への不満があり、退職をしました。
その後すぐ、大学で学んだ心理学を活かす為、神奈川県横浜市で療育(放課後等デイサービス)の現場で5年弱勤務いたしております。現在は現場でリーダーとして活躍をしております。
心も体もすり減る療育リーダーのリアル
療育(放課後等デイサービス)のお仕事で、五年目で昨年、リーダーとして抜擢され、現場に立たせていただいております。
非常に逼迫している業界で、尚且つ専門性が問われる仕事が多いので自分の学んだ分野を、お客様へ噛み砕いた言葉や説明と実際に見てもらうなどのサポートすることにやりがいはありますが、正直なところ意外と肉体労働がメインで体は疲れるし、頭もかなり使う(答えのない問題を永遠に解いている感覚)ので、心身ともに疲れます。
人間関係に関する不満が多いです。
療育は「ただ遊ぶだけの仕事」ではない
放課後等デイサービスの仕事内容について、「想像以上に体力が必要な仕事」だと感じている理由について、まず子どもたちの送迎があるので、車の運転や乗り降りのサポート、時には抱っこが必要になることもあります。
車椅子を利用している利用者様もいます。また、活動中は一緒に走ったり遊んだりするので、毎日かなり体を動かします。
それに加えて、子ども一人ひとりの特性や気分に合わせた対応が必要なので、気を配りながら頭もフル回転です。
「今は話しかけない方がよさそうかな?」「この子の癇癪をどう受け止めよう?」と瞬時に判断しながら動くことが多く、肉体的にも精神的にもかなりエネルギーを使います。
正直、「ただ遊ぶだけの仕事」なんて言われることもありますが、洞察力に加えて、体を使わなければなりません。
けれど、その分、子どもたちの笑顔や「ありがとう」の言葉が嬉しくて、やりがいはとても大きいです。
★3の理由はひとり親だからこその不安と本音
シングルという点もありますが、将来への不安(お金の管理が主です。)があるため、現状の家計満足度は★3つです。
自分1人の稼ぎでどう生活をしていくか、子供への教育資金はネットで調べても基本的にはそれぞれのご家庭事情に合わせて、といった感じなので漠然と不安があります。
また、子どももまだ幼いので、悩みも多く、相談相手が欲しいが、頼れる人がいません。
自分で〝どうにかする〟という漠然とした気持ちで常に居ますが、できれば少しでもより具体的なサポートを受けられる機関がもっとあればいいと思っている為です。
管理ベタでも始めたい見える化習慣
今の家計で気がかりなこと、それは、私自身、お金の管理がとにかくできないので、みんながどう、家計の管理をしているのかがいつも気になっています。
将来に向けた貯蓄や投資のバランス、突発的な出費に対応できる余力がどれくらいあるのか、自信が持てていません。
家計簿を細かく見直すことなく「なんとか回っているから大丈夫」と思っていた自分がいて、そこにこそ改善の余地があるのかもしれません。
ひっかかりが「見つからないこと自体が問題」なのかも、と感じ始めています。今後は数字で家計を見える化して、本当に安心できる状態なのかを確認したいです。
思い出せないカードでの出費が一番コワい
家計面のやらかしといえば、以前、クレジットカードの請求額を見て青ざめたことがあります。
育児や仕事の合間にスマホでネットショッピングをするのがストレス発散になっていて、気づけば日用品からおもちゃ、自分へのご褒美スイーツまでポチポチ。
1回あたりは数千円でも、積み重なると想像以上の金額に。
家計簿もつけていなかったので、どこで何に使ったか思い出せないことも。今はクレジットの利用額を月ごとに決めて、一応記録だけはするようにしています。
リボ地獄で母に泣きついた日
これまでお金が原因で揉めたことといえば、4年ほど前、初めての一人暮らしをしていた時のことです。クレジットカードの支払いが追いつかなくなり、ついに母に頭を下げてお金を借りたことがあります。
リボ払いや分割払いを多用していたら、いつの間にか利息が膨らみ、毎月の返済額だけで生活がギリギリに。最初は「何とかなる」と自分をだましながらやり過ごしていましたが、ある月の請求額を見て限界を感じました。
母には情けなくてなかなか言い出せず、泣きながら「助けて」と伝えました。
母は呆れながらも貸してくれ、「今度こそ管理しなさい」とひと言。その言葉が胸に刺さり、それ以来、家計簿をつけて現金管理に切り替えました。悔しさと反省でいっぱいですが、あの経験があったからこそ、今の自分があります。
リボ払いの怖さを私が教えます
以前の私は、リボ払いに対してあまり危機感を持っていませんでした。「毎月定額で払えるなら、家計がラクになるし便利そう」と思っていたからです。
でも、実際には全く違いました。
例えば10万円の買い物をして、毎月5,000円ずつ返していくと、支払いの大半が利息で、元金がなかなか減らないということ、最終的に1〜2万円以上も余分に支払うことになっていました。
気づけば「まだ残高こんなにあるの!?」と驚くこともしばしばありました。
リボ払いは「今すぐ払わなくていい」という安心感を与える一方で、「今いくら使ってるのか」が見えづらく、金銭感覚が麻痺してしまいます。
実際、私も「もう引き返せないかも」と感じた時期がありました。今では怖くて使っていませんが、便利さに頼りすぎず、ちゃんと自分で管理できる範囲で使うことが大切だと痛感しています。

ご利用は計画的に
お小遣いじゃなくお金が働く仕組みに変えたい
今の収入にプラス5万円あったら、浪費だけではなく、増やすお金の仕組みをしっかり理解し、投資に充てたいです。
今も生活に特別な余裕はありませんが、もしプラスで5万円手元に入るなら、以前のように浪費せず、将来のために投資に回したいと思っています。
特に興味があるのは米国ETFや高配当株。少額でも毎月積み立てていけば、少しずつでも「お金が働いてくれる」安心感が得られる気がするんです。
あの頃は目の前の快楽に流されていたけれど、今は将来の安心のために動きたい。+5万円は、単なるお小遣いじゃなくて、人生を立て直すきっかけにしたい金額です。
ケチるのではなく、備えを重視したい
貯金と利用なら、私はまず貯金を優先したいと考えています。
なぜなら、万が一の病気や予想外の出費があったとき、手元に現金がないと不安で仕方がないからです。クレジットカードの便利さに頼りすぎて失敗した経験もあり、先にしっかり現金を確保しておくことで心の余裕も生まれます。
使うことは悪くないけれど、土台としての貯金があってこそ、安心してお金を活用できると思っています。
ただ、ものすごくケチになりたいわけでもないので、自分が経験として払うことができるお金にはたくさんかけていきたいとも思っております。
自分の支出は切り詰めて、子どものための支出は惜しまないが目標
今のところ「これだけは譲れない」という支出は特にありません。節約もある程度楽しめていて、欲しいものも少しなら我慢できる性格です。
でも、将来的には子どもにかけるお金だけは惜しまず使いたいと思っています。
教育費はもちろん、好きなことや得意なことを見つける機会、経験にもしっかり投資してあげたい。
自分自身が「お金があればできたのに」と思うことがあったからこそ、我が子には選択肢を広げてあげたい気持ちが強いです。今はその準備期間として、しっかり貯めていきたいです。
一方で、切り詰めてもいい支出に対しては、本は昔から好きで、電子書籍も紙の本もよく買っていましたが、今はこの支出を少し見直してもいいかなと思っています。というのも、読み切れていない本が増えてきていて、「買ったことで満足しているだけ」になっていると気づいたからです。
また、図書館や無料の電子書籍、セールを活用すればコストを抑えて十分に読書を楽しめることにも気づきました。
本は自己投資にもなるとはいえ、今は限られた予算の中で優先すべきは子どもの将来や貯蓄。読みたい気持ちは大切にしつつも、本の購入は厳選して、賢く楽しむ方向に切り替えていきたいです。
節約を楽しんで行う方法を教えます
「節約」というと我慢ばかりのイメージを持たれがちですが、私はゲーム感覚で「楽しく達成すること」を意識しています。
例えば、今月の食費を2万円以内におさえる!と目標を立てて、うまくいったら自分に小さなご褒美を用意します。最近は自炊を楽しむ工夫もしていて、安くておいしいレシピを探すのが趣味になったり、SNSで「今日はこれ作ったよ!」と投稿したり、家族に「おいしい」と言ってもらえると、それだけで満足感があります。
また、メルカリで不要品を売ったり、ポイントサイトを使ってお得に買い物したり、毎月の節約額をノートに記録して成果が「見える化」されるのも楽しみのひとつです。
大切なのは「節約=我慢」と思い込まないこと。自分なりのやり方で工夫して、小さな成功を積み重ねると、自然と節約も楽しくなっていきますよ。



節約を苦しいものだと思わない姿勢、素敵ですね
最後に世の中にひとこと|お金の話はもっとオープンに!
家計のことって、もっとオープンに話していいと思うんです。
お金の話はタブーみたいな空気があるけれど、誰もが向き合っている現実だし、知識や工夫をシェアすることで救われる人もたくさんいるはず。
私自身、過去にクレジットカードの使いすぎで失敗した経験がありますが、そういう話も恥ずかしがらずに共有することで、誰かの「気づき」になるかもしれない。
完璧な家計管理なんてないし、みんな悩みながらやりくりしている。だからこそ、もっと気軽に「うちはこうしてるよ」「これ失敗だった」みたいな会話ができる世の中になってほしいと感じています。
編集後記
家計も子育てもリアルな悩みや失敗談には、うなずきっぱなし。完璧じゃなくても、少しずつ前に進めたらそれで十分◎
「お金ってこうだよね」とみんなで話せる空気がもっと広がるといいな〜と思わせてくれる内容でした!